山の開拓に向けてのポリシー
自然への愛が強すぎて山つきの古民家を買ってしまった主婦です。
2年ほど、古民家つきの貸切キャンプ場をファミリー向けに提供するという方法で運営していたので、
この山もいつかそんな形でファミリーや子どもたちのキッズキャンプ、キッズスクールなどに
提供できたらいいな、と漠然と思っています。
いろいろな方が関わって下さったり、山や古民家の利用、管理についてアドバイスして下さり、
山の開拓に興味を持ってくださった方からもお問い合わせを頂くことが増えてきたので、
ここは一つ、大きな柱となるポリシーを記載しておこうと思いました。
よろしければお付き合いください。
買った理由は次世代の子供たちに山を残してあげたいから
私の大好きな映画にジブリの「平成狸合戦ぽんぽこ」があります。
私はバブルの後期に生まれ、物心ついた時にバブル崩壊という世代なのですが、
都市開発とその後の街をたくさん見てきました。開発はあっという間に進みます。
でも、自然の景色はすぐには戻りません。
私はなくなってしまった自然の景色を求めて、田舎移住しました。
田舎移住して初めて身近な問題として知ったこと。
山の管理をする後継者がいない!
後継者がいなくて、高齢化した村や町の人たちが大変な思いで管理しています。
お金もかかります。私たちが何気なく走る田舎道の美しい景色である山や自然は
誰かの所有物で、所有者が管理をしなければなりません。
管理だけでも大変なのに、心ない人たちが粗大ゴミを放棄しに来たり・・・・
それを破棄、処分するのに多額の費用がかかります。
昔は山はそれぞれの家庭の重要な財産でした。
しかし、自給自足が遠くなってしまった今、
ひと家族が山を管理し続けるのは本当に大変です。
私が移住した数年の間だけでも、山がたくさん削られて、
ソーラーパネルの設置場所になっているのをたくさんみてきました。
美しい景色がどんどんソーラーパネルに変わっていってしまうのを見て、地元の人に尋ねたら、
いろんな会社から毎日のように電話が来て、山を削ってソーラーパネルを設置しないかと言われるそうです。
設置には補助金が出るそうで、少ない費用で設置でき、さらに電力を売ることで、山の固定資産税もペイできてしまうということです。そんなわけで、
私が移住していた地域ではどんどん山を削って、ソーラーパネルの設置が推し進められていました。
でも、そんな簡単に山を削ってしまって良いのでしょうか?
山には大切な役割がたくさんあります。自然循環のひとつであり、
地盤を守り、雨水をきれいに浄化し、森林は空気の浄化もしてくれています。
山には私たちが健康に生きていくうえで必要で大切なものがたくさん備わっています。
だけど、それを保護してるのが国でも団体でもなく、一個人なんです。
地域のために残してくださいと言っても、できない気持ちもわかります。
山を自然のままで残したい
それには、気合が入りますが、何かのご縁でこうして山と出会えたのと、
幸い、周りに大地を再生しながら、環境保護をしている方達がたくさんいるので
良いアドバイスをもらえたり、手伝ってもらえるので、
やってみようと思ったのです。
自然を消費するだけの、その場だけのフィールドにはならないように、
次世代にずっと繋げていけるような、そんな場所を作って行けたら
と思っています。
利用してくれた子供たちが、大人になった時に、またその子供たちと
遊びに来られるような場所にしたいと思っています。